ご家族が大切に乗られていた愛艇を今も大切に愛用されていましたが、エンジンの排気バルブが経年劣化に逆らえず、欠落してしまいました。
古いからだとか、部品が無いからと、諦めて別のエンジンに換装する事など容易な選択等は、最後の選択肢であり、ましてや思い入れの強い船のエンジンなので、社外品や加工出来る部品等は私が製作してでもエンジンに新たに火を入れるつもりです。
シリンダーヘッドを降ろしてみたら、二番気筒のピストン上部に欠落したバルブが無残にも突き刺さってました、シリンダーヘッドの燃焼面にもダメージが有る為バルブシート等の交換作業や面研磨等進めていきます。
ピストンを抜き出してみると、無残にも縦に亀裂が入ってます、衝撃の強さを物語っていますね。
部品が全て揃わないかもしれませんが、所詮人が作った部品の集合体がエンジンです、
組み立ててある物は分解出来るし、分解した物は現状復帰出来るはずだと言う、思考で子供の頃からいろんな物を触って来ました、協力して下さる人々がいるからですけどね。
ついでに全てのピストンも抜き出し磨耗状態を計測し交換又は再生作業を行います、
コネクティングロッドの歪み計測も平行して行いメタル(ベアリング)のクリアランスの適正化を計ります。